冬になると洗濯物が乾きにくくなるため、「ファンヒーターで洗濯物を乾かしたい」と思う方は多いですよね。しかし、使い方を間違えると火災につながるリスクもあります。この記事では、ファンヒーターを使って洗濯物を安全・効率よく乾かす方法を徹底解説します。
ファンヒーターを使った洗濯物の乾かし方
ファンヒーターの基本的な使い方
ファンヒーターを使って洗濯物を乾かす際は、まず「温風をどのように当てるか」が重要です。ファンヒーターは本来、部屋全体を暖めるための家電ですが、洗濯物に温風を直接当てることで乾燥を加速できます。
ただし、温風を近距離で当てすぎるのは危険です。
セラミックファンヒーターでも石油ファンヒーターでも、洗濯物は最低でも1m以上離すのが基本。特に石油ファンヒーターは直接の吹き出し口に布が近づくと不完全燃焼や火災の恐れがあるため注意が必要です。
部屋干しでのファンヒーター活用法
部屋干しで効率よく乾かすためには、次のポイントが重要です。
風の通り道を作る
洗濯物の下から温風を当てて、上へ空気が抜ける構造を作るのがベスト。
洗濯物同士の間隔をあける
1〜2cm隙間を空けるだけでも乾きが大幅に早くなります。
できればサーキュレーターを併用する
空気が循環し、ヒーターだけより30〜40%速く乾きます。
洗濯物を早く乾かすためのポイント
ファンヒーターで乾かす際にさらに乾燥を早めるコツはこちら。
❍タオル類はねじり絞りでしっかり脱水
❍パーカーなど厚手の服は裏返して干す
❍ハンガーはアーチ型(肩の部分が広いもの)が乾きやすい
❍部屋干し臭対策に除菌洗剤・酸素系漂白剤を使う
洗濯物の乾燥に安全なファンヒーター
ファンヒーター使用時の火事のリスク
ファンヒーターで一番怖いのは「可燃物が近づくことによる火災」。
洗濯物は布なので非常に燃えやすく、石油ファンヒーターの場合は特に注意が必要です。
火事の危険があるケース例:
・洗濯物が倒れてファンヒーターに近づいた
・子どもやペットが触って落とした
・石油ファンヒーターの上に洗濯物を置いてしまった
・長時間の不在運転で布が焦げた
少しでも不安な場合は、ファンヒーターのみでの乾燥は避けるべきです。
石油ファンヒーターとセラミックファンヒーターの違い
種類 特徴 洗濯物乾燥の安全性
石油ファンヒーター 強力な温風・燃焼式 ✕ 可燃物NG、距離確保必須
セラミックファンヒーター 電気式で火が出ない ○ 布物の近くでも比較的安全
温風ヒーター(PTC式) 安定した送風 ○
洗濯物乾燥に向いているのは 電気式のセラミックファンヒーターです。
安全に使うための注意点
▢ 洗濯物との距離は最低1m
▢ 就寝時は絶対に使わない
▢ 部屋を閉め切らず、時々換気する(乾燥効率UP)
▢ こたつ布団のような布類の近くには置かない
湿度と温度の管理
部屋の湿度を下げる方法
ファンヒーターだけでは湿度が下がりにくいため、以下を併用すると◎です。
◎除湿機
◎サーキュレーター
◎換気(窓を5分開けるだけでも湿度が下がる)
湿度60%を超えると乾きにくく、部屋干し臭も発生しやすくなるので要注意です。
最適な温度設定のポイント
洗濯物がもっともよく乾く温度は 20〜25℃前後。
これ以上高くしても急速には乾かず、電気代が無駄になります。
火災を避けるためのポイント
・タイマー付きのモデルを使う
・外出時・就寝時は必ず電源オフ
・ヒーター前に障害物を置かない
・石油ファンヒーターの場合は換気を忘れずに
ファンヒーターを効果的に配置する方法
窓際に置けない場合の対策
・壁から20cm以上離す
・部屋の中心よりやや端に置く
・洗濯物の真下や真横は避ける
最適な位置とその理由
洗濯物の斜め下から温風を当てるのが最も効率的です。
理由は、上昇気流により水分が効率よく蒸発するため。
サーキュレーターと併用する方法
・洗濯物の反対側から風を当てる
・上部に溜まった湿気を循環させる
・ファンヒーターだけの使用より乾燥が1.5〜2倍に
洗濯物を乾かすための便利なアイテム
除湿機の活用法
ファンヒーターよりも安定して乾かせるのが除湿機。
特に冬はコンプレッサー式でも問題なく使えます。
・洗濯物の真下に置く
・風向きを「上向き」に設定
・乾燥スピードが劇的にアップ
おすすめの柔軟剤とその効果
・吸水性UPタイプ
・部屋干し用の除菌・抗菌タイプ
・香り残りが強すぎないもの
ファンヒーターによる温風は香りが飛びやすいため、微香タイプがおすすめ。
乾燥機を使うメリット
❍天候に左右されない
❍ダニ対策になる
❍ボリュームのある仕上がりに
ファンヒーター利用時のチェックリスト
定期的な掃除とメンテナンス
・フィルター掃除
・石油ファンヒーターは灯油の交換
・吸気口にホコリが詰まっていないかチェック
故障の原因となる要素
・布が近づきすぎて過熱
・ホコリの吸い込みによる内部故障
・長時間運転によるオーバーヒート
使用前に確認すべきこと
・ヒーター周りに可燃物がないか
・洗濯物が倒れないか
・換気できる環境か
ファンヒーターの電気代と効率的利用法
電気代を抑えるための条件
・温度設定を19〜21℃に
・サーキュレーターで風を循環
・部屋を閉め切って保温効果UP
運転効率を上げる工夫
・洗濯物を「ハの字」に干す
・厚手の服は内側に風が通るよう配置
・短時間集中運転
エアコンとの併用法
・エアコンで部屋全体を暖める
・ファンヒーターで洗濯物へポイント温風
・乾燥時間は約30%短縮
冬場の洗濯物管理
雪国特有の乾燥方法
・浴室乾燥の利用
・除湿機+ヒーターのセット運転
・チェック柄の物干しや伸縮ポールで室内干しスペースを確保
火災のリスクを最小限にする方法
・加湿器との距離を保つ
・長時間付けっぱなしにしない
・子どもやペットの動線に置かない
物干しスペースの確保
・ドア枠に掛ける室内物干し
・突っ張り棒で空中干し
・カーテンレールは重さに注意
FAQ – よくある質問と回答
ファンヒーターを使う際の典型的な質問
Q:洗濯物に直接温風を当てても大丈夫?
A:布が1m以上離れていればOK。石油ヒーターの場合はより距離をとってください。
Q:夜にファンヒーターで乾かしてもいい?
A:就寝時や不在時は絶対NGです。
火事に関する心配への回答
ファンヒーターは可燃物との距離が最も大事です。
「布が倒れる可能性がある」「子どもが触る」など、少しでも不安がある場合は使用を控え、除湿機や浴室乾燥の併用がおすすめです。
洗濯物の乾燥に関するお勧めの時期
冬は湿度が低く、乾燥しやすい
ただし気温は低いため、暖房・除湿・風の3セットがベスト
梅雨は除湿機の使用が最適

