ショウリョウバッタとはどんな虫?
ショウリョウバッタは、日本の草むらや田んぼのあぜ道などでよく見かける、身近なバッタの一種です。夏から秋にかけて活動が活発になり、子供たちが虫取り網で捕まえる定番の昆虫でもあります。緑色や茶色の体色をしており、擬態能力が高いのが特徴です。
子供でもできる!ショウリョウバッタの飼い方と食事の基本
ショウリョウバッタの特徴と種類
ショウリョウバッタには大きく分けて2種類あり、オスは小さく細身、メスは大きくてしっかりした体つきをしています。特にメスは大きく成長するため、ケースで飼うときには十分なスペースが必要です。また、はねが長く飛ぶ力が強いので、観察する際は逃げないよう注意しましょう。
バッタ飼育の魅力とは?
バッタはエサをしっかり食べるため観察しがいがあり、昆虫飼育初心者の子供にもおすすめです。毎日の食事の様子や脱皮、成長過程を観察することで、自然や生き物への理解が深まります。
ショウリョウバッタの飼い方を知る前に
飼育する際は「命を大切にする」という心構えが大切です。捕まえたら、適切な食べ物や住環境を用意して、最後まで責任を持って育てましょう。
ショウリョウバッタの食べ物について
ショウリョウバッタが好む野菜や植物
ショウリョウバッタは草食性の昆虫で、イネ科の植物(イネ、ススキ、チガヤなど)を好んで食べます。家庭で飼う場合は、小松菜やレタスなどの葉物野菜を与えるとよく食べます。雑草を与えるのも良い方法ですが、農薬が付着していない場所から採取することが重要です。
小さいバッタは何を食べるの?
ショウリョウバッタの幼虫(赤ちゃんバッタ)は、大人のバッタと同じように植物の葉を食べますが、柔らかい若葉や芽を特に好みます。キャベツの柔らかい部分や、家庭菜園で出る若葉を与えると安心です。
ショウリョウバッタ専用エサの選び方
市販の「昆虫ゼリー」はバッタには適しません。あくまで葉や草を中心に与える必要があります。できれば自然の草を与え、補助的にスーパーの野菜を与えると長生きします。
エサの与え方と頻度について
ショウリョウバッタはよく食べるので、毎日新鮮なエサを補充しましょう。食べ残したエサは腐りやすいため、こまめに取り替えることが大切です。常に2~3枚の葉を入れておくと安心です。
ショウリョウバッタのすみかの作り方
ショウリョウバッタのためのケース選び
プラスチック製の昆虫ケースで十分ですが、通気性が良く、ジャンプしてもぶつかりにくい高さのあるものが理想です。
育てやすい環境を整えるポイント
底に土や砂を敷き、草を立てて入れると自然に近い環境になり、落ち着いて過ごせます。直射日光を避け、風通しの良い場所に置きましょう。
観察を楽しむための工夫
透明ケースを使えば食事や脱皮の様子が観察しやすくなります。日記をつけたり写真を撮ると、夏休みの自由研究にも役立ちます。
ショウリョウバッタの育て方と成長過程
赤ちゃんショウリョウバッタの育て方
孵化直後の小さなバッタはデリケートですが、エサや環境は成虫と同じです。小さめのケースで育て、飛び出さないように注意しましょう。
脱皮のプロセスと観察の楽しみ
ショウリョウバッタは成長の過程で5〜6回ほど脱皮します。脱皮中はとても弱いため、触らずに静かに見守ることが大切です。
成虫と幼虫の違いと注意点
幼虫は翅が短く飛べませんが、成虫になると長い翅で飛ぶようになります。飼育ケースを開けるときは逃げ出さないように注意しましょう。
ショウリョウバッタの飼い方に関するよくある質問
ショウリョウバッタの飼育で気を付けること
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農薬の付いた草を与えない
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食べ残しを放置しない
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直射日光に当てすぎない
バッタの繁殖について知っておくべきこと
オスとメスを一緒に飼うと交尾し、土の中に卵を産みます。冬を越えて春に孵化するため、継続的な観察ができます。
オンブバッタやクルマバッタとの違い
オンブバッタは小型で背中に乗る習性があり、クルマバッタは大型で翅に模様があります。ショウリョウバッタは細長い体つきで、飛ぶときの姿が特徴的です。
ショウリョウバッタ飼育の要点
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毎日のエサ交換
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通気性の良いケース
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観察を楽しみながら長く育てる工夫
これから始める方へのアドバイス
まずは近くの草むらでバッタを捕まえ、ケースと野菜を用意してシンプルに始めてみましょう。子供の昆虫飼育入門として最適です。
自由研究にもおすすめ!ショウリョウバッタ飼育の活用法
夏休みの自由研究テーマに最適
ショウリョウバッタの飼育は、観察ポイントが多いため小学生の自由研究にぴったりです。
「食べ物の種類による食べ方の違い」「脱皮の様子の記録」「オスとメスの成長比較」など、テーマを絞ってまとめるとオリジナリティのある研究になります。
観察日記をつけるメリット
観察日記をつけることで、毎日の変化に気づきやすくなり、記録を後から振り返ることもできます。特に脱皮の様子や食べた葉の種類を記録すると、自由研究の発表に役立ちます。
観察日記テンプレート(例)
日付:○月○日
天気:晴れ/曇り/雨
エサ:小松菜・雑草(ススキ)
行動:朝からよく食べていた。夕方に脱皮を確認。
気づいたこと:食べる量が増えてきた。次の脱皮が近いかもしれない。
➡️ このように毎日2〜3行書くだけでも十分です。絵や写真を添えるとさらに分かりやすい記録になります。
ショウリョウバッタ飼育におすすめのグッズ
1. 飼育ケース
ホームセンターや100均で売っている昆虫ケースでOKですが、ショウリョウバッタはジャンプ力があるので「高さのあるケース」を選びましょう。
2. エサ用の保存容器
採取した草を保存するために、タッパーやジッパーバッグがあると便利。冷蔵庫に入れておけば数日間新鮮さを保てます。
3. 観察用の小物
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虫眼鏡(体の細かい模様や脱皮の様子を拡大して見られる)
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霧吹き(水分補給や湿度調整に使える)
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ノートやスケッチブック(観察日記用)
まとめ
ショウリョウバッタは、身近で捕まえやすく、食べ物も身近な草や野菜で育てられるため、子供でも簡単に飼育できる昆虫です。特に「何を食べるのか」「脱皮はどのくらいするのか」など、観察すればするほど新しい発見があります。
さらに、観察日記をつけたり、自由研究としてまとめたりすることで、学びの体験に変わります。飼育グッズも100均やホームセンターで揃えられるので、初めての昆虫飼育に最適です。
夏休みの思い出作り、自由研究、親子の会話のきっかけに、ぜひショウリョウバッタの飼育にチャレンジしてみてください。

